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家づくりお役立ち情報 十人十色の家づくり 完成見学会でリアルな家を拝見

十人十色の家づくり 完成見学会でリアルな家を拝見

作り手の思いを知り、わが家に反映

これから家づくりを始める人向けに、住宅展示場の見学から着工までの流れ・ポイントを紹介する「家づくりはじめの一歩」シリーズ。住宅展示場やモデルハウスを見学して、家づくり勉強会に参加したら、なんとなく“自分たちの家”が見えてくるのではないでしょうか。次は、完成物件を一般公開する「完成見学会」に参加しましょう。2008年から140回ほど完成見学会を開いている「丸良木材産業」(和歌山市栗栖)の営業部長・阪井久純さんに見学のポイントを聞きました。

注文住宅は間取りもデザインも十人十色。住宅展示場やモデルハウスを見学するのと違って、完成見学会は、駐車場の配置や、近隣の建物がある中での窓、明かりのとり方など、よりリアルな住まいが見られます。

「当然、『参考にしたいな~』と思うところもあれば、『私たちならこうしないな~』と思うところもあると思います。両方しっかり見て、自分たちの家づくりに生かしてください」と阪井さん。

完成見学会は、大きく分けて、「時間を区切った事前申込制」「自由参加のオープンタイプ」の2パターン。前者は、営業マンや建築士がついて、コンセプトを説明するケースが多く、この会社で大丈夫か、最終判断をするために参加する人が比較的多いそう。後者は、「自分たちの家づくりはどこに依頼しようか」「この会社にお願いするとどんな家が完成するの?」と、もう少し前の段階で足を運ぶ傾向に。「常設のモデルハウスを設けていない住宅会社は予約制の完成見学会が多いように思います。当社はオープン制。KTVハウジング和歌山総合住宅展示場とふじと台、岩出にモデルハウスがあるので、性能や構造はそちらで。ただ、モデルハウスを頻繁に作り変えることはできないので、“旬の家づくり”を見てもらうために積極的に開催しています」と。

最後に、「完成見学会は、どうしてそういう間取りや動線、デザインになったのかプロセスを尋ねると作り手の思いが見えてきます。何が標準仕様でどこがオプションなのかも、遠慮せずに聞いてみて」とアドバイスしてくれました。

出典:リビング和歌山2020年1月11日号