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家づくりお役立ち情報 収納整理アドバイザーに聞く 住まいと収納の考え方 驚きの配置と容量より使い勝手

収納整理アドバイザーに聞く 住まいと収納の考え方 驚きの配置と容量より使い勝手

自宅の満足度で、最も不満を感じるのは「収納スペース」と、不動産・住宅情報サイト「スーモ」が2019年11月に実施したアンケート調査で結果が出ていますが、皆さんは、どうですか。今回は、これから家づくりを始める人に向けて、「収納」を不満の要素にしないために、整理収納アドバイザー・宮本美保さんにアドバイスしてもらいました。

新築・リフォームの相談も請け負う宮本さんが、数々の物件を見てきてまず指摘するのは、多くの家に、“ご主人の空間”がないこと。「それがリビングにモノがあふれる要因となり、夫婦のストレスに。書斎のような立派な部屋でなくていいんです。お父さん専用の収納スペースを設けてあげれば、趣味のものを集めた“秘密基地”となって、一つ悩みが解決するはず。インドア派は家の中に、アウトドア派は家の外に!」と言います。

続いて、設計時の注意すべき点として、「パントリー・食器棚は容積よりも、使い勝手の良い高さと奥行が重要」ときっぱり。上は腕を伸ばして、下はしゃがんで手が届く範囲以外は、結果として“デッドスペース”に。「奥行が浅く、幅広がおすすめ。広さが確保できるなら、天井、床下収納も避けたいところ」とも。

さらに、宮本さんがぜひとも作ってほしいというのが、「外から出入りできる鍵付きのモノ置き」です。畳1枚分くらいのスペースで十分、洗車グッズやガーデニング用品、自転車の空気入れ、灯油など玄関回りに置きがちな雑多なものが片付きます。「非常用持ち出し袋などの防災グッズもこちらに置いておくと、家に入れなくなっても持ち出せるので一石二鳥」と。

出展:リビング和歌山2020年3月21日号