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家づくりお役立ち情報 夢をかなえる! マイホームの選択肢⑥ 建売住宅とどう違うの? 「売建住宅(建築条件付き土地)」

夢をかなえる! マイホームの選択肢⑥ 建売住宅とどう違うの? 「売建住宅(建築条件付き土地)」

土地の販売会社が指定する業者で建設

一戸建て住宅の種類とその特徴を紹介する「マイホームの選択肢」シリーズ。9月21日号では「建売住宅」が登場しましたが、今回は「売建住宅」について。名称がよく似ていますが、その違いって? 建売・売建の両物件を扱う「ヤマイチ・ユニハイムエステート」(和歌山本店=和歌山市中之島)の和歌山戸建営業課主任・殿原雅也さんに聞きました。

「建売住宅は、土地と完成した家がセットになって販売されます。一方、売建住宅は、不動産開発会社などが販売する『建築条件付き土地』を購入してから、家を建てます」と、殿原さんは説明します。この“条件付き土地”が売建住宅のキーワード。条件には、「土地の販売会社か、販売会社が指定する建築会社が家を建てる」「一定期間内に建築工事請負契約を締結する」などの決まりがあります。

売建住宅は、建売住宅に比べ、設計の自由度が高いのが特徴。建築業者があらかじめ決められているため、業者ごとに得意とする工法に限定されますが、敷地条件に合わせた間取りや仕様を選択できます。「弊社も、数十種類のプランから好みのものを選び、色やデザインをカスタマイズできるセミオーダー住宅を用意しています」と話す殿原さん。売建住宅は、定められた期間内に請負契約を結ぶことが条件のため、セミオーダーなら、ゼロから家の設計を考えるより、時間が短縮できるメリットもあります。

ちなみに、指定された建築会社以外の工務店やハウスメーカーに、家づくりを依頼することはできないのでしょうか。「契約条件を外して土地だけを購入することになりますが、その場合、土地の販売事業者が、坪単価をアップして販売するというケースもなくはありません」と、殿原さんは答えます。

売建住宅は、土地の価格が決まっていますが、建築費用は家づくりにこだわるほど金額も高くなるものです。「マイホームに掛けられる予算を、土地と建物で振り分けておくといいですね」と、殿原さんは最後に話していました。

用意された設計プランから選択する売建住宅の一例(写真提供=ヤマイチ・ユニハイムエステート)

 

和歌山リビング新聞2024年10月12日号掲載