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家づくりお役立ち情報 目指すは家事ラクの家④ 家事や育児がしやすい イマドキの平屋暮らし

目指すは家事ラクの家④ 家事や育児がしやすい イマドキの平屋暮らし

キッチンが家の中心となる“KDL”も

生活がワンフロアで完結できる、平屋の住まい。シリーズ4回目は、家事がはかどる平屋の家について伝えます。規格・注文を問わず、デザインや機能にこだわった平屋住宅が好評の「ルーミン」(和歌山市川辺、「エコ・トップ」運営)代表兼住宅アドバイザー・上田勝貴さんに聞きました。

平屋が人気の理由に、家中に目が行き届き、平行移動だけで生活できる暮らしやすさが挙げられます。「動線が短いので家事を効率よくこなせ、家族とコミュニケーションが取りやすいことから、共働き夫婦や子育て世代から依頼いただくことが多いです」と、上田さんは話します。

家事の動作効率を上げるには、「間取りはシンプルに。家の中を移動する生活動線にも、配慮した家づくりを」と、上田さんはアドバイスします。例えば、家族が集まるLDKを、廊下を介さずに各部屋に直接つなげる間取りなら、動線が短く済みます。

また、「最近は、LDKならぬ “KDL”を希望する家族も」とも。家のどの場所にもアクセスしやすいように、キッチンを家の中心に配置。「子どもがいる家庭なら、勉強や遊びを見守りながら、料理や水仕事ができます」。玄関とキッチンの間にパントリーを設ければ、帰宅動線もスムーズです。キッチンを起点として、ランドリールームやファミリークローゼットなどをまとめて、複数の家事を同時にこなすこともできます。「動線の流れを遮らないよう、適材適所に配置するのがポイント。ファミリークローゼットはウオーク・スルー・タイプにして、廊下の一部にするのもいいですね」

平屋は、2階建てよりも基礎や屋根の面積をより多く必要とするので、工事費が高くなったり、ワンフロアに居室や設備を全て入れ込むため、広い敷地が必要になったりもします。「共有スペースは広めに、寝室などのプライベートゾーンはコンパクトにまとめるなど、設計の工夫で、敷地や予算に合わせた平屋づくりも可能です」と上田さん。施工会社の事例や完成見学会を参考にすると、“イマドキ”の平屋暮らしをイメージできそうです。

暮らしやすさとデザイン性を両立させた約86平方mの平屋(写真提供=ルーミン)

和歌山リビング新聞2024年9月14日号掲載