もっとすてきにエクステリア最終回 プランター栽培で 家庭菜園デビュー
脚付きプランターで作業負担を軽減
気候が暖かく、ガーデニングが楽しい春が到来。シリーズ最終回は、「タカショー」(海南市南赤坂)のプロユース企画部マネジャー・永田真弓さんに、家庭でのプランター栽培について聞きました。
家庭菜園を楽しむなら、地植えもいいですが、栽培経験が浅かったり、敷地内に栽培スペースがなかったりする人には、プランターを使ったハーブや野菜作りがおすすめです。「ベランダやテラスにも置けて、菜園用の培養土を入れるだけで、すぐに始められます」と、永田さんはそのメリットを説明します。
プランターは、「野菜によって根の張り方や葉の広がり方が違うので、それぞれの成長に適したサイズのものを選んで」と永田さん。「小さめのものやキャスター付きなら、プランターごと移動できて管理も楽です」とも。一つのプランターで数種類の野菜を育てたいなら、「ガーデニング王国のイギリスで、野菜栽培を想定して開発されたレイズドベッドタイプのプランター、『ベジトラグ』(写真)がおすすめです」と話します。底面がV字形状なので、ニンジンなど深さが必要な根菜類は中央で、レタスなどの葉物は外側で育てます。「箱形のものより少ない土で効率的に栽培できる特長も」。一方で、背丈が高くなる野菜は収穫しにくく、「これからの季節、家庭菜園で人気のミニトマトは、背丈の低いタイプを選んで」と、永田さんはアドバイスします。
ベジトラグのような脚付きのプランターは、夏季の栽培にもぴったり。「高床式で通気性が良く、地面から伝わる熱の影響が少ないため、猛暑による野菜の高温障害を避けられます。また、湿気がこもらないので、害虫が付きにくいですよ」
「腰をかがめなくていいので作業負担が軽減され、子どもや高齢者、車いすを使っている人も野菜作りを楽しめます。今年の春は気軽に家族で家庭菜園に挑戦してくださいね」と、永田さんは話していました。
和歌山リビング新聞社2024年3月9日号掲載