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家づくりお役立ち情報 自宅の駐車場「カーポート」と 「ビルトインガレージ」の魅力

自宅の駐車場「カーポート」と 「ビルトインガレージ」の魅力

一つの部屋と捉える“家の中の駐車場”

外構やガーデンの情報を提供する「エクステリア」シリーズ。4回目は住まいのカースペースに注目します。デザイン性の高い注文住宅に定評がある工務店「デザイエ」(和歌山市東蔵前丁・キーノ和歌山内)のプロジェクトマネージャー・阪本勉信さんに、「カーポート」と「ビルトインガレージ」の特徴を聞きました。

 カーポートは屋根と柱だけで構成された駐車場。雨や紫外線から愛車を守り、敷地の形状や接道条件、駐車台数に応じて取り付けることができます。壁で三方が覆われたガレージに比べて車の出入りやドアの開閉がしやすく、設置費用も手ごろで工期が短いメリットもあります。「家本体を先に建て、外構用の資金をためてから、カーポートを改めて追加する人もいます」と、阪本さんは話します。

 一方でガレージに比べると、盗難などの犯罪や自然災害の対策に劣る面も。「例えば、台風が多い和歌山では、強風でカーポートの屋根が飛び、車の破損やご近所トラブルになることも。柱を増やし、耐風仕様の屋根素材を選ぶといいでしょう」

 ガレージには、家の1階部分の一部と車庫を一体化させた「ビルトインガレージ」があります。「家の中に車庫を設けるため、防犯や防災はもちろん、雨でもぬれずに車に乗降でき、荷物の積み降ろしも楽。また、建物に車庫を組み込むことで、狭小地でも駐車場を確保できるメリットも挙げられます」と、阪本さんはその良さを解説します。

 「施主さんが希望する間取りや動線、生活スタイルを考慮し、ガレージを含めた家全体の設計やデザインに凝ることができるのも、ビルトインガレージならでは」とも。デメリットとして屋内の居住空間が少なくなる面がありますが、「ガレージを“一つの部屋”と捉え、子どもの遊び場にしたり、DIYなど趣味のスペースに使ったりと、多目的に活用できますよ」と、話していました。

シンプルで洗練された外観が特徴のビルトインガレージの一例 (写真提供=デザイエ)

 

2023年8月19日号 リビング和歌山