外構専門の設計士にプランを頼むのも
もっとすてきにエクステリア①
3つの外構スタイル
生活や好みに合わせて選択
住まいを魅力的に見せ、生活の質も上げる、家の外構や庭づくりを紹介する新シリーズ「もっとすてきにエクステリア」をスタートします。初回は、エクステリア専門店「シンワテクノ」(本社=和歌山市北野)の前田聡取締役部長に外構の基礎知識を聞きました。
外構は玄関回りや駐車場、門や塀などの境界設備で、敷地内の外空間を構成・演出します。「主なスタイルに、オープン、セミオープン、クローズがあります」と前田さん。「オープンは敷地を囲わない開放的な設計。弊社では、このプランを希望する方が多いですね」と話します。日常生活で車が必須である和歌山の地域性から、カースペースを広く確保でき、車の出し入れがスムーズなのが選ばれる理由だそう。「コストを抑えられるメリットがある反面、子どもやペットの飛び出し、防犯対策に注意が必要」とも。
クローズはオープン外構と真逆で、門戸やフェンス、生け垣などで敷地を囲むため、プライバシーを保て、外部からの侵入を制限できますが、設置費用もかさみます。
「セミオープンはオープンとクローズの中間で、見える箇所と隠す箇所を選べます」と前田さん。「例えば、駐車場はオープンに、庭はプライベートゾーンとしてフェンスを設置すると、程よいプライバシーを守れます」。デザインの自由度も高く、エクステリアプランナーなど専門の設計士に相談すれば、希望以上の外構がかないそう。
気になる費用は、「弊社の例を挙げると、敷地が40~45坪(約132平方メートル~148平方メートル)、延べ床面積が30~40坪(約99平方メートル~132平方メートル)の家で、門と駐車場、玄関アプローチなどで平均で200万円ほど」と前田さん。外構を設置するのは新築時が多いですが、「ハウスメーカーやビルダーによって、家とのセット価格になっていたり、別料金の場合もあるので確認を」とのこと。
リフォームは設備の劣化対策の他、駐車台数の増減など家族構成やライフスタイルの変化で行われます。「ここ数年は、庭にウッドデッキを設置するなど、おうち時間を快適にするためのリフォームも増えました」と、前田さんは話していました。
リビング和歌山2023年4月8日号